ひと・環境計画について

濱田ゆかりの思い

この仕事について四半世紀が過ぎました。私がこの仕事に入ったのは、先代の高橋 元と知り合い、「エコロジー建築」(青土社)の校正に携わったのがきっかけです。25年前、まだ日本にシックハウスという概念がないころ、この本の中に、建材が人の健康を損なうという事実が書かれおり、それを広めるべく、ひと・環境計画が生まれました。「エコスの会」の情報誌を通して、人の健康と環境への配慮を訴えつづけ、それに加え、ドイツへのエコロジー建築ツアーを行い、延べ180人ぐらいの方と、ご一緒し、人の健康、省エネルギー、自然エネルギーなどと建築の関係について学んできました。
 この仕事を始めて1年目、自分も化学物質過敏症であると診断され、それまでの体調の悪さの原因が化学物質過敏症だったとわかりスッキリとした気分だったことを覚えています。そして私は、この自分の病気を使って、同じ病気で苦しんでいる人を助けることができると思いました。

2004年1月に先代の高橋が逝去し、私がひと・環境計画を続けて行く上で何ができるかと考えました。
やはり化学物質過敏症の方に寄り添って、患者さんにあった住まいを作って行くというところにたどり着きました。患者さんの気持ちを考え、少しでも回復への道に同行できたらと思います。
私は建築士ですが、建築のデザインがしたいのではありません。健康を損なわない、元気で暮らせる「住まい」を考えることを目指しています。
知り合えた患者さんとの縁を大切に、少しでも楽な暮らしができるような「住まい」を考えていきたいと思います。

会社概要

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会社名
有限会社ひと・環境計画
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住所
〒188-0011 東京都西東京市田無町4丁目19-1
営業時間
10:00~18:00
定休日
不定休

ひと・環境計画 沿革

家の外観
1995年2月設立。
1995年4月。建材で健康被害があることを警鐘し、それを防ぐ方法や具体的な建材の情報を伝える為に「エコスの会」を発足。健康な住宅、環境に配慮した家を建てる為の会報誌「エコ’S」を発行。会員数、約500名。
その他、エコロジカルな建築を進めるために、ドイツエコロジー建築ツアー、エコメッセ、セミナー等を主催。シックハウス症候群、化学物質過敏症もアレルギーの方々の為の住宅企画、施設のコンサルなども行っていた。
2004年に代表の高橋元が逝去。取締役大川健が代表取締役となり、2006年に現代表取締役の濱田ゆかりが就任。2007年にコンサルタント会社から二級建築士事務所に変更。高橋元の業務を引き継ぐ。2014年に一級建築士事務所に変更。現在に至る。現在は、化学物質過敏症、シックハウス症候群、アレルギー患者の為の住まいの設計、改修計画、相談等を業務の中心とし、NPO活動等にも参加している。
取締役は濱田ゆかり以下5名。

代表 濱田ゆかり(はまだゆかり)プロフィール

・(有)ひと・環境計画 代表。一級建築士。シックハウスコンサルタント。エコ建材研究家。
・武蔵野美術大学卒業後、建材メーカーにて商品企画開発業務に従事。
・1995年、「ひと・環境計画 」設立より勤務。
・2006年 ㈲ひと・環境計画 代表取締役就任。
・現在、人と環境に負荷をかけない建材の研究をおこないながら、シックハウス・化学物質過敏症患者の住まいの設計・改修計画、相談。健康な方の健康リフォームの計画、設計を行っている。自ら化学物質過敏症。

・日本バウビオロギー研究会 理事
・NPO法人 矢部川流域プロジェクト 名誉理事
・NPO法人 日本の森バイオマスネットワーク 理事
・建築女子ユニット「つなが~るズ」のメンバー

関連書籍

高橋元 著書

●エコロジー建築(青土社) 翻訳 高橋 元
●健康な住まいを手に入れる本(コモンズ)共著 高橋 元
●健康な住まいづくりハンドブック(建築資料研究社)共著 高橋元・濱田 ゆかりその他
●健康な住まいへの道(建築資料研究社)高橋 元監修
●エコハウスの設計(オーム社)共著 高橋 元

濱田ゆかり 著書

●「ナチュラルハウスをつくろう」(1998 白馬社)共著
●「健康な住まいづくりハンドブック」(2001 建築資料研究社)共著
●「日本で実践するバウビオロギー」(2006.5 学芸出版社) 共著 
●「建築材料事典」(2007.7 産業調査会) 共著 
●「環境建築ガイドブック」(2007.11建築ジャーナル) 編者・共著
●「建築技術『健康』でつくる省エネ住宅」(2011.1建築技術)
●「安心・安全な内装材料・設備ガイド」(2011.5 工文社)
●「くさる家に住む。」 (2013.2 六耀社) 共著。
●「くさる家に住む。」 (2015 韓国語版)
●「住まいから住空間をデザインする」(2018 彰国社)  共著